「米トイザラス、破産申請を検討」で再認識すること


米国のトイザラスが破産申請を検討しているとのこと。

1991年、トイザらスが日本に上陸してきた時のことを鮮明に覚えています。
それは、流通の「黒船来航」という騒ぎだったからです。
当時のトイザらスに関して、2つのキーワードがありました。
「大店法」「カテゴリーキラー」です。

1991年当時は、まだ現在の「大店立地法(大規模小売店舗立地法)」はなく、「大店法(大規模小売店舗法)」の時代でした。
大店法は一言で言えば、大きな商業施設の出店を規制するものでした。
地元の商店を守るために。
日本でのトイザらスの店舗展開は、先陣を切って大店法に切り込む戦いでもありました。
2000年に、大きな商業施設を実質的に容認する「大店立地法」が施行され、大店法は廃止されました。
その後は、トイザらスと比べ物にならない大きなショッピングモールが全国に次々とつくられました。
今考えれば、この日本の流通業の大きな転換点をつくったのがトイザらスでした。

トイザらスは「カテゴリーキラー」という考え方も日本に持ち込みました。
「おもちゃ」という単一カテゴリーで大きな店をつくる。
人口50万以上の市の郊外、幹線道路沿いの大きな敷地に、大きな店舗と大きな駐車場をつくる。
大きな店舗と駐車場には、広い商圏から集客する吸引力がある。
そして商圏内の同業者から根こそぎ客を奪う、という考え方です。

あれから四半世紀、日本の流通に大きなインパクトを与えた「トイザらス」が、新しい潮流に飲み込まれる立場になりました。
どの時代も、その時に新しく起きたことが永遠に続くように思いこんでしまいます。
しかしトイザらスの記事を読んで、「永遠はない」ことを再認識しました。
今の新しい潮流「ネットショップ」も、例外ではないのです。


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