「ハレの日」使いと「普段」使い ①

 

 

知人が運営しているスイーツのネットショップの話。
大手ネットモールのカテゴリー内では常にトップ10に4〜5アイテムがランクインしていて、顧客レビューも高評価のショップです。
最近そのネットモール運営会社の企画で、スイーツ評論家数人が商品の評価をしてくれる機会があったそうです。
 その評価の中に
「全体的に味は良いが、味が際立っていない。
コンビニスイーツもレベルが上がっているので、このままだとコンビニに取って代わられるかも
というのがあったとのことで、知人は憤慨していました。
 
確かに、今さら評論家にコンビニスイーツのレベルの高さを語ってもらわなくても、そんなことはみんなよく知っています。
みんないつも食べてるんだから。
 
それより気になったのは
「コンビニに取って代わられる」
という部分。
知人のネットショップは、誕生日をターゲットとしたギフト専門のスイーツショップです。
スイーツそのもののデザインはもちろん、パティシエメイドのメッセージプレートやパッケージにもこだわっています。
ずっと将来は分かりませんが、今時点では特別な日のギフトにコンビニスイーツは使う人は少ないでしょう。
 
重要なことは、お客がお金を出して買う商品・サービスには、「ハレの日」使いと「普段」使いの2通りがあるということ。
※ハレの日は「晴れの日」、祝いや記念日など特別な日です。
言うまでもなく、コンビニは「普段使いの代表」です。
自分一人で甘いものを食べるならコスパも含めコンビニが最高です。
しかし大切な人の誕生日や結婚記念日などの「ハレの日」には向きません。
 
スイーツ評論家の話に戻すと、お客がどういうシーンでその商品を買うか、ということを抜きにして、味だけで商品全体を評価してしまうというのは、専門家としては残念な気がします。

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