多くの会社で、半年もしくは一年に一回、人事評価をします。
「社員を正しく評価する」というのは簡単なことではありません。
しかしそれをよけい難しくしているのは、評価者(上司)の認識不足によるケースも多いです。
以前人事コンサルタントから
「人事評価というのは、人を評価するのではなく、仕事を評価すること」
と教わりました。
これは金言です。
人事評価が難しくなるのは上司が部下の「人」を評価してしまうからです。
①人を評価しようとすると、人の内面にまで踏み込んでしまいます。
仕事を評価するなら、目に見える成果物や言動を評価すれば良いのです。
②人を評価しようとすると、上司の先入観や好き嫌いが影響します。
仕事を評価するなら、客観的に評価しやすくなります。
③人を評価すると、それに対する対策も「人を改善する」ことになり、非常に難しくなります。
仕事を評価すれば、それに対する対策は「仕事の仕方を改善する」ことになり、即効性があります。
「仕事を評価する」というと、表面的な評価になってしまうように思われるかも知れません。
決してそんなことはありません。
仕事の成果物を増やしたり言動を改善していくには、当然部下の内面の変化・成長も必要です。
大切なのは上司と部下が「仕事をどうするか」を話し合うことで、間接的に部下の内面の成長を促すということです。
最悪な面談は「そもそもお前は・・・」と部下の内面に切り込むことから始める面談です。