「純資産合計」は、これまでの頑張りの凝縮

 

貸借対照表の右下にある
「純資産合計」は経営者にとって非常に重要な数字です。
なぜなら会社設立以来あれこれ頑張ってきた成果が、そこに凝縮して表現されているからです。

例えば、資本金1,000万で設立した会社が10年後、
➀純資産合計が3,000万であれば、
10年間で元手1,000万を3,000万に増やしたことになります。
➁純資産合計が1,000万であれば、
10年間で元手1,000万を全然増やせていないことになります。
➂純資産合計が300万であれば
10年間で元手1,000万のうち、700万を食いつぶしてしまったことに。
➃純資産合計が-500万であれば
10年間で元手1,000万を使い果たした上に、他人のおカネまで500万使い込んでいることになります。

このように元手の「資本金」を、これまでの経営でどれだけ増やせたかを「純資産合計」で確認するわけです。
売上や利益の伸びには敏感な社長も、この「純資産合計」には関心を持たない方が多いです。
いざ確認してみると、
「あれだけ売上は伸びたのに、これだけしか元手を増やせてないのか」
ということも。

中小企業の一番の弱みは、この「純資産合計」が小さいこと。
これを着実に増やしていくことが強い会社に近づくことです。
そのためにやるべきことはいろいろあるのですが、まずは「純資産合計」をチェックすることから始めましょう。

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