アストロズ青木選手、メジャー初登板 !

 

米メジャー・アストロズの青木宣親外野手が、6月30日のヤンキース戦でメジャー初登板をしました。
4対10と大差を付けられた9回表、敗戦処理投手としての登板です。
さらに3点を献上する結果になりましたが、「投手陣温存」という目的は立派に果たしました。
現在3冠王のスラッガー、ジャッジから空振りを奪い、最後はセンターフライに打ち取る、というオマケまで付きました。
ヤンキースのベンチから楽しそうに見ている「マー君」も印象的でした。

ところで、野手がピッチャーをしなければいけない、メジャーリーグの過密スケジュールとはどんなものか。
シーズンは4月〜9月の180日あまり、その間に162試合が組まれています。
計算上、休みは18日ですから、ちょうど10日に1日しか休みがない、ということになります。
ちなみに日本のプロ野球は、185日の間に144試合。
計算上、4.5日に1日が休みです。
つまり、メジャーの休日は日本の半分もないのです。

おまけにメジャー30球団の本拠地球場のうち、ドームは5球場のみ。
梅雨のある日本ほど雨は多くないようですが、それでも雨天中止になるケースは相応にあるでしょう。
すると振替でさらに過密スケジュールに。

ベンチ入りする登録選手数は、日本と同じ25名。
地区割りしてあるとは言え、あの広い国土を転戦しながら20連戦することもザラらしいので、とんでもない過重労働です。
間違っても、日本の「鉄人」と呼ばれるような連続試合出場など出来ないのです。

私は当初、イチロー選手や青木選手の当番は、「ムダなことはしないよ」というアメリカ的な合理的敗戦処理だと思っていました。
また敗戦濃厚な試合でのファンサービスなのか、とも。
おもしろいから、日本でもやればいいのにな、とも。
しかし、あらためてメジャーの超過密スケジュールを見ていくと、第一義は本当にやむにやまれぬ戦力温存なのだということが分かりました。
休みがそれなりにある日本では、やらない方がいいですね。

それにしてもメジャーリーガーは働きものです。

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