ゾゾタウンのプライベートブランド(PB)に大注目 !

 

ファッションにはほとんど興味が無いのですが、「スタートトゥデイ」は非常に興味深い会社です。
ファッション通販サイト「ゾゾタウン」の運営会社ですね。
前澤社長の経歴や、一日6時間労働、ボーナス支給額全員同一、ツケ払い、など話題に事欠きません。
それでいて業績絶好調、2017年3月期の営業利益が初めて三越伊勢丹を抜きました
時価総額にいたっては、1兆円を超え、三越伊勢丹グループの4,400億の倍以上
に成長しています。
注目度もますます高くなっています。

そんな中で発表されたゾゾタウンのプライベートブランド(PB)商品投入。
これは意外でした。
国内のメジャーブランドの大半を取り込み、「持たざる経営」で躍進を続けてきたゾゾタウン。
それが「持つ経営」に参入する。
当然ゾゾのお客さんでもある出店ブランドにも配慮を要するでしょう。
業績絶好調でありながら、このシフトをしなければいけない。
このニュースで、「持たざる経営」の成長の限界を感じてしまいます

スタートトゥデイに限らず、ITで急成長した会社は、どこかの時点でリアルを手に入れようとします。
急成長で肥大した時価総額を使って。
ソフトバンクは通信を。
DeNAは球団を。
楽天は金融と球団を。

スタートトゥデイのリアルの第一手がPBでした。
このPB戦略はまだ中身がハッキリ公表されていません。
ですが、PBの成功パターンは他業態を見ても次の2通りしかないように思います。
➀セブンイレブンのPB
ナショナルブランドに負けないクオリティを、値ごろ感のある価格で提供するPB
→ 出店者と競合パターン
➁ユニクロの機能性PB (ユニクロの場合PBとは言わないでしょうが)
エアリズムやヒートテックなど、機能で新規顧客を開拓するPB
→ 出店者と非競合パターン

日本で一番たくさんの売れ筋情報を持っているスタートトゥデイの、次の一手に大注目です。

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