パチンコは必要か、不要か

 

取引先の採石会社の社長と話をしたときのこと、ひょんなことから「パチンコは必要か、不要か」という話になりました。
その社長は「パチンコは必要」とのこと。
 
理由はこうです。
その会社の採石場は市街地に近い立地にあり、ハッパ(ダイナマイト)を使うことが出来ません。
ですから従業員はユンボ(パワーショベル)で、ガリガリと岩肌を削って、石を作っていきます。
来る日も来る日も、朝から夕方まで物言わぬ岩に向き合ってガリガリガリ
石を採りつくして採石が終わるのが、何十年先なのかも分かりません。
そういう仕事をしている従業員に、今日の作業目標は与えられても、「将来の目標を持て」とは言えないとのこと。
そんな従業員たちの日々の楽しみは仕事が終わってからのパチンコと、家に帰ってからの晩酌だそうです。
パチンコと晩酌は彼らの原動力、だからパチンコは必要というわけです。
 
その話を聞いて、とても考えさせられました。
世の中にはいろんな仕事があり、いろんな人がいろんな目的で働いている。
仮に10年後の目標を持っていない人がいたとしても、それを簡単に否定することはできないなと。
立身出世が常に正しいわけじゃない。
その採石会社の子たちが削り出す石がなければ新しい道路を作ることはできません。
 
パチンコの要不要は置いといて、気づきのあるお話でした。

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