レンタルビデオとスマホが取り合う「時間」

 

 

レンタルビデオ業界が苦戦しています。

私が知っている数店舗も、売上が軒並み前年同月比90%程度の状態がもう3年続いています。
90% × 90% × 90% = 72.9
ですから売上は3年前の72.9になってしまっています。
 
この話を聞いたほとんどの人は、たいがい
「そりゃあそうだよね。ビデオなんてネットでいくらでも観れるもんなー」
という反応になります。
 
しかし現実はもっと深刻です。
今、レンタルビデオ業界が競合しているのは、他のビデオ配信サービスではありません。
競合しているのは、スマホです。
と言っても、スマホにお金がかかるからレンタルビデオにお金が回らない、というわけではありません。
スマホに取られているのは消費者の時間です。
スマホが普及し、YouTubeSNS・ゲームなどのコンテンツが充実するにつれ、消費者の時間はどんどんスマホに取られるようになりました。
そのしわ寄せが顕著に出ているのが、レンタルビデオ業界なのです。
 
私もそうですが、朝枕元のスマホのアラームで起き、寝る直前にまたスマホでアラームセット。
武士の刀よろしく、一日中「肌身離さず」という感じです。
スマホが無かったら不安でしょうがない、という方が大半ではないでしょうか。
 
私たちが商売をする上で、お客を思い浮かべるなら、必ずその手にスマホがあることを忘れてはいけません
顧客の手にあるスマホをうまく利用して売上を増やすか、スマホと競合して売上を落とすか。
スマホとの折り合いが、非常に重要なテーマになってきているのです。

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