ローテク業界で生き残るために大切なこと

 

ローテク(Low Technology)業界で生き残るために一番大切なことは、
設備投資を惜しまないことです。

私たちの会社の工場はローテクを絵に描いたような工場です。
鉄やステンレスやアルミの板を、切ったり曲げたり引っ付けたり塗ったり。
製品は大きくて重たいものばかり
一番小さな製品でも軽く1トンはあります。

大きいものを作るために工場の天井高も高く、20メートル。
大きい鉄板、厚い鉄板を切るための超大型レーザー切断機。
長い鉄板を折り曲げるための超大型ベンダー(プレス)。
バカでかい塗装ブース。
大きな材料や完成品を置くための広い土地。

爆発的な売上を望めないローテクでこれだけの投資は、割に合わなさそうに見えます。
しかし実はこの投資こそが、生き残るために不可欠なのです。
この設備投資には次のような意味があります。
①必要な初期投資額が大きいことが、新規参入の障壁になる。
②ローテクな業界は零細企業がたくさんあり、それらの企業が出来ない投資を先行することで、品質・効率で圧倒的に優位に立つ

つまり積極的な設備投資をすることで、新規参入を抑えながら、業界内のシェアを高めていくことが出来るのです。
実際、いろんなローテク業界で、積極的に設備投資をする勝ち組と、徐々に売上を落とす負け組にハッキリ分かれてきています。
この傾向はますます強くなるはずです。

今後いろんなローテク業界で、業績が安定した、新たな勝ち組優良企業が出てくることになるでしょう。

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