定年65歳、雇用継続70歳を徹底すれば、「社会問題」は相当軽減する ②

日本中の会社が、定年・雇用継続をさらに5年延ばせば、いろんな「社会問題」は相当軽減するでしょう。
しかし企業がそれを実行するために、必ずしなければいけないことがあります。
それは、「ベテラン社員への社内教育」です。

どんな「社内教育」が必要か。
パソコン研修ではありません。
「ベテラン社員として働くための考え方」の教育です。
考え方を、「心得」と言ってもいいかもしれません。
ベテラン社員には「素晴らしいところ」と「素晴らしくないところ」が同居しています。
素晴らしいところは、長い年月をかけた経験です。
経験から得た知識は、インターネットでは得られない知識です。
間違いなく会社で活用できます。
素晴らしくないところは、自分が作ったもの(製品や社内ルールなど)を死守しようとすることです。
後輩社員が製品や社内ルールをアップデートするのを邪魔します。
面と向かって反対はしなくても、不機嫌な態度を見せて後輩社員を萎えさせます。

このベテラン社員の「死守」は、自分を守るための行動ではないでしょうか。
自分が作った製品や社内ルールを変えられると、自分の実績が無くなってしまうという怖さ。
自分の実績が無くなると、自分が「要らない人」になってしまうという怖さを感じてしまうのです。

しかし会社の考え方はまったく逆です。
会社は、ベテラン社員の実績を認めながらも、すべてをアップデートしていかなければなりません。
そもそも、ベテラン社員の実績があるから、それをもとにアップデートできるのです。
ですから、アップデートをしたからと言って、過去の実績が無くなるわけではありません。

ベテラン社員は、自分が「要らない人」にならないよう、アップデートの邪魔をします。
会社はアップデートの邪魔をするベテラン社員を、「要らない人」と考えます。
この考え方のズレを修正するのが、「ベテラン社員への社内教育」です。

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