東芝ショック ! で考える、監査法人の存在意義

 

 

東芝が監査法人の意見表明がないまま決算発表をしました。

いろんな事情はさておき、「意見不表明」とは納得できません
 
上場企業は監査法人の監査を義務付けられています。
であれば、指定されている監査法人は期限内に監査報告する義務があるはず。
「承認」「否認」「条件付き承認」「懸念事項表明」
本来の確定したものへの承認でなくても、何か意見を付けてほしいです。
「意見不表明」じゃあルール的にまったく決算発表にならないでしょう。
安くない監査料を取っているんだし。
 
ところで今日、テレビのニュースで監査法人トーマツが「AI(人工知能)」を導入しているのを見ました。
いいことです。
そもそも東芝に限らず、「企業の活動」に「監査法人の監査能力」が追い付いていないのです。
上場企業の目論見書や有価証券報告書を読んでも、ありきたりのことしか書いてありません。
リスクについての開示にしても、誰もが知っている内容だけ。
上場企業の監査は、「有価証券報告書」の書式にその年の数字を入れ替えている程度に見えます。
そういう仕事しかしていなければ、企業の変調にも鈍感になってしまいます。
いざ東芝のような問題が噴出したときに、監査が機能しない実態が露呈するのではないでしょうか。
 
莫大な数字の中から企業の変調を見つけるのは「AI」に任せた方が絶対にいいです。
でもそうなると監査法人は本当に必要なのでしょうか。

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