ドン・キホーテのすごいところは、
「なんてことない日用品の買い物をレジャーにしてくれる」
ことではないでしょうか。
例えば、お風呂場で頭を洗っていて、シャンプーが残りわずかなことに気づく。
「あぁ、もうなくなったかー。
面倒くさいけど明日会社の帰りに忘れずに買いに行かなきゃ」
となります。
日頃使う消耗品が切れて、それを補充することは、面倒以外の何物でもありません。
しかし近くにドンキがあれば、
「シャンプー切れたし、トイレットペーパーも買っときたいから、メシのあとドンキに行かない ? 」
となります。
夫婦で夜中ドンキをぶらぶら。
シャンプーとトイレットペーパーの補充が、平日の夜中のちょっとしたレジャーになるのです。
考えてみれば昔から、ホームセンターやディスカウントストアにもこの種の「レジャーの芽」はありました。
お目当てのモノを探して店内をぶらぶら、そこで何か面白いモノを見つけたり。
それを品ぞろえ・圧縮陳列・深夜営業で見事にデフォルメしたのがドン・キホーテではないでしょうか。
最近話題になったアマゾンの「ダッシュ・ボタン」。
日用品の横に貼ったボタンを押すだけで補充品が配達されてくるやつです。
これは面倒くさいことを解消するためのものです。
ドンキはもっと上を行っています。
面倒くさいことをレジャーにまで押し上げてくれるのです。