着物屋社長さんから聞いたタメになる話

 

着物関係の会社の社長さんとお会いした時のこと、面白い話をしていただきました。
その会社はもともと100年以上続く京都の着物卸の会社なのですが、何代目かの現社長が着物の新業態を開発して、その店舗を全国展開されています。
経営に関する賞なども受賞されているアイデア豊富な社長さんです。
 
<社長のお話>
売上の良くない店の子らに言うんです。
あんたら、3バックになってるよって。
暇な時にみんなが店の前に立って外を見てたら、お客さん入りにくいでしょ。
サッカーの3バックみたいに一生懸命侵入を阻止してるようなもんやわ。
着物屋なんちゅうのは暇な時の方が多いんやから、暇な時になにするかが大切なんや。
暇な時には次にどんなお客さんが来るか想像しなさい
年頃は、背格好は、髪型は、肌の色は、細かく想像するんや。
そしたらその想像した人に合う着物と帯を持ってきて、並べてみい。
こっちの方がええか、それともこっちかって。
そんなこんなしとったら、こんにちわーってお客さん入って来はんねん。
それがまた想像したようなお客さんが来はんねん。
                
最後の部分はドラマチックですね。
社長がおっしゃったことを解釈すると
空気が動いていない店、凪いでいるに店には、お客は入りにくい
②空気を動かす一番いい方法は、スタッフの動きを見せること
③それも着物と帯を合わせるという、着物屋の一番いいシーンを見せるのがいい
④着物と帯を合わせるシミュレーションをすることで、スタッフの想像力スイッチがONになり、お客がいつ来てもしっかり接客できる状態になる
 
非常に勉強になる話でした。
 

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