社内人事を「予約」する ➀

 

人材が十分に揃っている、足りているという会社は少ないでしょう。
私たちの会社も、いつもどこかの部署に「人不足」が発生しています。

経営側としては、人員は少し足りないくらいが、ちょうどいいと考えます。
人員に対して仕事量が少しオーバーフローする状態は、
➀仕事に優先順位をつける
➁重要でない仕事を切り捨てる
➂仕事のやり方を変える
という効率化のチャンスでもあるからです。

しかしその部署の仕事が滞って、他の部署に影響を与えるようでは困ります。
私たちの会社では現在、購買部がそういう状況です。
材料・部品を調達する部署なので、ここが欠品を出してしまうと、工場の製造計画は混乱してしまいます。
現在購買部は、仕事量に対し一名足りない状況で、部員の残業で何とかまかなっています。
設計部から一名購買部に異動させたいのですが、設計部の抵抗も相当に強い状況です。
一名抜かれると出図が遅れてしまうと。

こういう時に使う「いい手」があります。
異動を「予約」するのです。
設計部長も、購買部が苦労しているのはよく分かっています。
設計から一名異動させなくてはいけないことも。
ただ、「今」はまだ動かしてほしくないと。
そこで「今」ではなく、半年後くらいで異動を「予約」してしまうのです。
設計部長も、「まあ半年後ならば一名抜けても何とか回せるようになるか」と応じてくれます。

私の経験から言えば、この「予約」をしないと、人員不足に関する状況は1年、2年と持ち越してしまうことが多いです。
購買部の「今欲しい」、設計部の「今は無理」の問答を、何年も繰り返してしまうのです。
「半年後」は購買部長からすると「先すぎる」のですが、結果としては確実に円満に人員を増やすことが出来ます。
それに、経ってみると半年なんてあっという間です。

早く異動させたいなら、そのニーズを早く発見して、早く予約することが大切です。

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