管理職は、何を「管理」する ?

 

管理職が一番「管理」しなければいけないものは、「仕事の領域」だと考えます。
ちょっとカッコよく「領域」としましたが、「仕事の範囲」でも構いません。

「部下」が「範囲」をはみ出さないように。
「顧客」が「範囲」をはみ出さないように。
「商品」が「範囲」をはみ出さないように。
「価格」が「範囲」をはみ出さないように。
「商圏」が「範囲」をはみ出さないように。
などなど。

各部署には会社から期待されている「役割」と「成果」があります。
部署は「役割」の範囲内で、最大の「成果」を目指します。
そのために大切なことが「はみ出さない」ことなのです。

上のように「はみ出さない」ことを連呼すると、制限だらけのネガティブな仕事を想像してしまいます。
しかしそうではありません。
例えば、同じ売上が取れるのであれば、顧客数50名よりも10名の方が、効率が上がり儲かります。
商品アイテム数(種類)も少ない方が、効率が上がり儲かります。
商圏も狭い方が儲かります。
つまり同じ売上を取るなら、狭い範囲で取った方が、格段に効率が上がり儲かるのです。

ヤル気があってアイデア豊富な部下ほど、あれこれ手を広げようとします。
そのヤル気は認めるとしても、それでは儲からない方向に動いてしまいます。
そういう部下こそしっかり「範囲」を制限してやるべきです。
その部下がもつ「アイデア」や「行動力」を決められた範囲内に集中させ、仕事を広げるのではなく深掘りさせるのです。
その結果、部下の仕事は儲かる仕事になり、深掘りされた商品・サービスは競合他社に勝てるものになるでしょう。

この逆をやっている管理職は結構多いです。

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