非日常の「コト消費」、イベントが大切な理由

年をとって気づいたことがいくつかあります。

その一つが、「家族旅行」などのイベント、つまり非日常の「コト消費」の大切さです。
なぜ大切なのか。
それは悲しいかな、「家族旅行」などのイベント以外は、昔のことが思い出せないからです。

生活の大半を占める日常は、間違いなく貴重なものです。
しかし50代になった今、20代・30代の頃の日常生活での出来事を思い出そうとしても、曖昧な記憶しか浮かんできません。
ましてや家族全員で共有できる「日常」の記憶・思い出はほとんどないでしょう
2、30年後に家族で一緒に話せる話題は、旅行や海水浴、結婚式・お葬式など、「非日常」のイベントばかり。
結局、「日常」の記憶は日常の中に埋もれてしまい、「非日常」の記憶だけが日付入りの「思い出」として残るのです。

そう考えると家族のイベントは、「その時に家族で楽しむこと」であると同時に、「家族で共有する思い出をつくること」でもあるんですね。
「思い出」はプライスレスです。

このイベントの効用は、家族間だけではありません。
親しい友人との間や、会社でも使えます。
その意味で会社のイベントの意義を見直してみるのも良いかも知れません。
数年に一度、全社イベントがあれば、それは全社員が共有できる記憶になるでしょう。
「あの時自分はこうだった。みんなはこうだった」
と思い出せる記憶です。
そんなイベントが数年ごとにあれば、その記憶は社員たちの記憶の中に「飛び石」のように残っていくでしょう。
それは何十年も続く長い会社員生活の「マイルストーン」になるかも知れません

家族でも会社でも、イベントを上手に活用したいものです。

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