顧客満足の現物支給

財務研修を請け負うことがあります。
対象は会社の経営陣や幹部候補の人たち
 
中小企業の幹部には、経営数値に疎い人が結構多いです。
疎いだけならいいのですが、数字を軽視する人もいます。
大切なのは「顧客満足」だと。
経営に携わる立場の人であればこれは問題です。

なぜなら経営は、企業活動のすべてを数字にしていくことだからです

どんなにお客が満足していても、それだけでは経営になりません。
利益が出る値段で買ってもらい、期日に入金をしてもらう。
つまり「顧客満足」を「売上の数字」にし、自社の口座の「預金の数字」にしていくわけです。

こうして数字にしていかなければ、給与も支給できません。
「顧客満足」を数字に出来なければ、給与の振込が出来ないので、
「顧客満足」を現物支給するしかありません。
給与明細に書かれているのは「数字」ではなく、
「給与振込するお金はありませんが、お客さんはとても満足して感謝していますよ」の言葉。
数字軽視の幹部はこの現物支給を受け入れてくれるでしょうか。

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