警備会社の「集配金サービス」から学んだこと

警備会社の「集配金サービス」から学んだこと

以前警備会社と「集配金サービス」の契約をしたときのこと、ちょっとした気づきがありました。
「集配金サービス」は、小売店などに売上金を取りに来て、銀行に入金してくれるサービスですね。
「集配金」というくらいですから、集金だけでなく、準備金用にあらかじめ指定した金種で「配金」もしてくれます。

毎日、(休みなく) 集配金をする条件で、警備会社から提示された手数料は、月10万円。
こちらは少しでも安くしたいので、週4日だったらいくらになるか訊きました。
すると警備会社担当者の回答は、「毎日」と同じ10万円。
えっ、日数を減らしても安くならないの?

担当者曰く警備会社としては、集配金は毎日、年365日やりたいのだそう。
そうすれば、集配金するガードマン(?)の作業が毎日同じになる。
毎日同じ店に、同じ金種を用意して訪問、同じぐらいの量の売上金を預かって同じ処理で入金する。
これが週4日だったらどうなるか。
例えば集配金日が月・水・金・土だと、配金する準備金が2日分だったり1日分だったり複雑になってしまいます。
複雑になると作業効率は下がるうえに、間違える危険性も高くなる。

これは一つの店だけの話ですが、集配金するすべての店が「毎日」になれば、訪問ルートも毎日同じになります。
訪問ルートが同じなら訪問時間も同じになるでしょう。
これは警備会社にとって極めて効率的で、間違いも最小化するパターンなのです。

私たちはつい「回数を減らす」「まとめる」ことが効率を上げる、と直感的に思ってしまいます。
しかし必ずしもそうではないことを、この「集配金サービス」で学ぶことができました。