マツダスタジアム+ダ・ゾーンなら最高

 

先日、久しぶりにマツダスタジアムに行ってきました。
高校時代のクラスメートがチケットを取ってくれ、ミニ同窓会を兼ねた観戦でした。
近年の「カープ女子現象」に加え、現在セ・リーグ首位ということもあり、今はチケット入手がかなり困難だそう。

マツダスタジアムは、2009年、広島駅東側の貨物ヤード跡に完成、当初こそ集客に苦戦したそうですが、アメリカのボールパークコンセプトを完全導入した施設・フード・アトラクションは、すぐに人気になりました。
マツダスタジアム、コストコ、レジデンス(マンション)など、一帯を三井不動産が複合開発しました。
このエリアは(失礼ながら)、昔からごちゃごちゃ・ドンヨリしたイメージだったので、今の明るい雰囲気には隔世の感があります。

ところで、今日の日経新聞に、「DAZN(ダ・ゾーン)がJリーグサッカー場にWi-Fiを整備する」という記事がありました。
DAZNはJリーグの放映権10年分を2,100億円で買った英国の動画配信サービス会社です。
Wi-Fiが整備されれば、観客はスタジアム専用アプリを使って、試合中に相手チームの情報やいろんなデータにアクセスしながら観戦することが出来ます。

マツダスタジアムで久しぶりに観戦すると、慣れていないせいか大切なところをいっぱい見逃しました。
枝豆→ビール→焼き鳥→ビール→トイレ→ビール、を繰り返していると、すべての得点シーンを見ることは結構難しいです。
野球でも、スタジアムの中で自分が欲しい情報をチェックしたり、見逃したシーンを再生したり出来たら、もっともっと楽しめそうな気がします。

そういえば昔の閑散とした「広島市民球場」には、一人で来場して自由席の端っこに座り、イヤホンでラジオを聴きながら観戦する、そんな「野球通」のおじさんがいました。
今考えれば、あのおじさんは野球観戦の「先駆者」だったのかも知れません。

松浦輝夫さんを偲ぶ

 

これまで数々の失敗をしてきましたが、その中で群を抜いてマヌケで、忘れられない失敗があります。

私が会員になっているゴルフ場では、8年前まで毎年女子プロのトーナメントが開催されていました。
今からちょうど10年前の大会、私はボランティアで「スコアラー」を担当しました。
スコアラーというのは、特定の組について回り、その組3選手のショット一打一打の記録を、ハンディターミナルに打ち込む役割です。
打数だけでなく、打球がフェアウェイに行ったのか、ラフやバンカーに行ったのかも打ち込みます。
そのデータは大会のスコアボードにリアルタイムで反映され、同時に「日本女子プロゴルフ協会」の管理データとして蓄積されるのです。

その年、会員の中でもう一人スコアラーをした人がいました。
70過ぎで、色白で、細くて、ひょろっと背の高いおじいさん。
屈強な感じの方ではないので、私は
「(1ラウンドずっと歩きになりますが) 大丈夫ですか」
と声を掛けました。
するとその方は、ニコニコとやさしい笑顔で、「大丈夫ですよ」と返事をされました。

後で知ったのですが、その方は日本で初めてエベレストの登頂に成功された「松浦輝夫さん」だったのです。
1970年5月、日本山岳会エベレスト登山隊で、西稜ルートリーダーとして、植村直己さんとともに登頂された方です。

エベレストに登った方に、1ラウンド歩くのが大丈夫か、訊いてしまうとは‥‥。
後日、私はそのことを松浦さんに謝ったのですが、いつものやさしい笑顔で、「いえいえ」と応えていただきました。

それ以来、松浦さんは会うたびに少しずつ、山についての話をしてくださいました
一緒にラウンドした昼食で、
「8,000メートルでの呼吸ってどんな感じなんですか」
と率直に尋ねると
「そうねえ、子供の頃プールで、息継ぎしないで泳げるとこまで思いっきり我慢して泳いだことあるでしょ。
それでもうこれ以上無理っていうところで顔を上げようと思ったら、友達に頭を押さえられて水の中でもがいてる、って感じやねえ」
と答えていただきました。

私がいつも興味深そうに聞いていたせいか、
「こんな話で良かったら、会社でもどこでも話をしに行くよ」
とも仰っていただきました。
「いつかお願いしよう」、と思いつつその機会をつくれないまま、2年前に松浦さんは他界されました。

謙虚で穏やかで親しみやすい人柄と、「偉業」とのギャップがとても魅力的な松浦さんでした。

高野山の先生の「ありがたい話」

 

もう何年も前に高野山の偉い方(だったと思います)の講演を聴いて、印象的だった話があります。

こんな話でした。
大勢の前で説法をしても、全員に同じように聞こえているわけではない。
実際、同じ話を同時に聞いたにもかかわらず、聞き手によって心に残った部分はさまざま。
ある人は「悲しい話」と受け取り、別の人は「恥ずかしい話」と受け取り、また別の人は「痛快な話」と受け取る。
またある人は、その話から何も受け取っていない。

それはちょうど、ラジオに似ている。
私たちの周りには、目に見えないけど、たくさんのラジオの電波が飛び交っている。
でもそれはラジオのスイッチをオンにしなければ聞こえない
説法を聞いても何も受け取っていない人は、ラジオをオフにしているのだ。
ラジオをオンにしている人たちも、自分がどこにチューニングしているかで、聞こえるものが違うのだ。」

私たちは、自分が話したことは全部とは言わないまでも、7割程度は相手に伝わっていると考えてしまいます。
しかしどれだけ伝わったかは、聞き手のラジオ次第なのです。
本当に相手に何かを伝えたいなら、相手のラジオがオンになっているかよく確認する必要があります。
話しながら相手のスイッチの場所も探さなくてはいけないのです。
見つけたら、こちらからそのスイッチに手を伸ばしてオンにできたらいいのですが・・・・。

フランチャイズ加盟の前に、絶対に、何度も、しっかり確認しておくこと

コスト

 

私たちのグループ会社では、これまでいろんなフランチャイズの商売にトライしてきました。
雑貨店、レンタルビデオ、百円ショップ、カフェ、教育、介護、リサイクル、幼児教育、などなど。
全部合わせると、数十店舗になります。
それらの店舗に勝ち負けを付けるとしたら、ザックリ「3勝7敗」もしくは「2勝8敗」くらいの感じでしょうか。
正直、なかなか儲かりません。

フランチャイジー(加盟店)になるかどうか検討する際、当然フランチャイザー(FC本部)から収支のシミュレーションが提示されます。
開業後15年間くらいの損益とキャッシュフローの表。
何年目で黒字になり、何年目で投資回収できるか、などを示す資料です。
加入する側は、売上が徐々に上がっていくシミュレーションを見て、
「本当にこんな感じに増えていくのかなあ」
と期待半分、不安半分の気持ちになります。

シミュレーションを見る時、どうしても「売上」、「利益」、「キャッシュフロー」ばかり見てしまいます。
しかし、本当にしっかりチェックしなければいけないのは、「経費」です。
特に「人件費」と「本部経費」。
本部経費には、「売上の5%」といったようなロイヤリティの他に、研修費や広告負担料など、FCごとの独自費用があります。

なぜ「費用」をしっかりチェックしなければいけないのか。
それは大概において、「売上」がシミュレーションのようには上がらないからです。
売上が上がらなければ即赤字になりますが、その赤字幅を決定するのは「費用」です。
私たちが過去にトライしたFCのシミュレーションでもっともタチの悪いものは、人件費が過少に見積もられていたケースです。
実際に事業をスタートしてみると、最初からシミュレーションの人件費には収まらないのです。
最初はスタッフも不慣れな状態なので、「人数多めでも仕方ないか」でスタート。
しかし数ヵ月たっても人手に余剰は発生せず、逆に売上が増えてくるとさらに人員が必要になったり。
結果、いつまでたっても人件費はシミュレーションから大きく上振れした状態になってしまいます。
後で検証しても、「どう考えてもそんな人数では出来ないよなあ」というシミュレーションだったのです。

FC本部がいくら出店ノウハウを持っているとしても、「売上」予測が外れることは、ある程度仕方がないことでしょう。
しかし、「経費」予測は絶対に外してはいけません
既存店のデータをたくさん持っているのですから、外すわけはないのです。
それをFC本部がエンピツをなめてシミュレーションを細工しているのであれば、大問題です。

売上が上がらない「赤字」も、経費が増えた「赤字」もすべてフランチャイジーの負担です。
FC本部が負担してくれることはありません。
ですからシミュレーションの段階で、「経費」の一つずつについてFC本部と妥当性を確認することをおすすめします。
特に人件費と本部経費については、「大きく上振れした場合は補償する」くらいの言質をとっておくべきです。
後で実際に補償できるかは分かりませんが、少なくとも過少見積もりは排除できるでしょう。

中高年からのマンション投資は、「団信」付で。

 

私ごとですが、個人で借りているローンを見直し中です。
20数年前に買った自宅マンションの「住宅ローン」は、もう少しで完済です。
見直しているのは、12年前に買った投資用マンションの事業性ローン。
いわゆる「アパートローン」です。

当初5,000万だった借入は、現在残高3,500万。
残りは18年。
金利は2.45%、今となっては高い金利です。
この12年間、市場金利は下がり続けたのに、銀行の基準金利「短期プライムレート」は高止まりしたまま。
ですから、こちらから銀行に金利下げ要求をしなければ、ずっと高いままになってしまいます。
銀行から電話がかかってきて、「下げましょか」とは言ってくれないのです。
金利交渉すれば、かなり下がることも分かっていたのですが、面倒くさいのでほったらかしにしていました。

それが最近、「見直そう !」と思うようになりました。
ある地方銀行の担当者との会話で、「アパートローン」にも団信(団体信用生命保険)を付けれることを知ったからです。
私は、団信は自宅用の「住宅ローン」に付けるものであり、事業性の「アパートローン」には付けれない、と思い込んでいました。
実際、私が借りている銀行では、「アパートローン」に団信は付けれません。

団信はご存知の通り、借主が返済期間中に亡くなると、残金を生命保険が支払ってくれるというもの。
自宅を買うときの住宅ローンには原則団信が付いているので、残された家族は借金の無い状態で自宅に住み続けることが出来ます。
お父さんが亡くなって、収入が無くなるうえに、ローンが支払えず自宅を追い出される、なんてことはありません。
逆に言うと、団信があるからこそ、思い切ってマイホームを買うことができるのです。

しかし「アパートローン」の場合、借主が亡くなっても家賃は変わらず入ってきます。
その意味で、団信を付ける理由は無いのです。
調べてみると確かに、「アパートローン」に団信を付けれる銀行と付けれない銀行があるようです。
付けれる銀行でも、あくまで借主の希望で付ける、というもの。
義務ではありません。

50歳を過ぎた私に、この団信の話はフックしました。
「アパートローンに団信を付けよう!」
自分に何かあったら借金はチャラ、投資用マンションは家族に残せる。
50代はまだまだ、仕事もお金も大きく動く、先行き不透明な期間です。
それだけに、家族に残す資産をフィックスできるのは有難いです。

ただ住宅ローンに比べ、アパートローンの団信は料率が若干高め
今相談している銀行では、0.6%の金利上乗せになります。
それを含めても1.8%、これまでよりかなり下がります。
中高年からマンション投資をするなら、「アパートローン+団信」はメリット大です。