あの商品は、オレがつくった

 

「あの商品は、オレがつくった」
「あの店は、オレがつくった」
「あの契約は、オレがとった」
あれはオレの手柄だ、というアピール。

ときどきそんな主張に出会います。
会社の中のいろんな人と話をしていると、同じ商品について何人もが
あれは自分がつくった、というケースもあります。

「いったい、誰がつくったんだー !」
と言いたいところですが、言わないでおきましょう。
一つの商品に対し、何人もが自分がつくったと主張する。
それはその商品がヒット商品だという証拠。
大ヒットであればあるほど手柄を主張する人が増えるのです。

実際、そのヒット商品の開発にはたくさんの人が関わっています。
開発の前段階で、顧客の嗜好を調査した人。
商品本体を企画した人。
その企画を承認した人。
デザインを担当した人。
製作を請け負った人。
それらの人たちが、「オレがつくった」と言っているのです。

たくさんの人が「オレがつくった」と自慢する大ヒット商品がある。
それは会社にとって素晴らしいことです。
会社の中に、「オレがつくった」がいっぱい溢れれば、会社は繁栄するでしょう。
「いったい、誰がつくったんだー !」 は必要ないのです。