コンビニと魚屋

近くの町で、非常に流行っている「鮮魚店」があります。
「コンビニエンスストア」の駐車場の一角にあるその店は、一年前までは百貨店の地下(デパ地下)で営業していました。
地方あるあるで、一年前百貨店がまるごと閉店してしまい、やむなく百貨店に近いその場所に移転したのだとか。

魚屋の大将を知る人からの情報では、その場所でもデパ地下と変わらない売上をとっているとのこと。
なぜその魚屋はそれだけの売上をとれるのか。
もともとデパ地下でも、「刺身」や「寿司」が美味しいと定評のある店だったのですが、それだけではないようです。

その店の立地に、大将も予測しなかった二つのマーケティング効果があったのです。
一つは、百貨店がなくなったことで近隣の住民が「買い物難民」になったこと。
「買い物難民」は、農村地域の専売特許ではありません。
高齢化が進む地方の中心市街地で、百貨店がなくなると、足をもたない高齢者は一気に「買い物難民」化します。

もう一つは、「コンビニ」との相性の良さ。
近くに商業施設がなければ、コンビニで買い物するしかないのですが、コンビニに決定的に欠けているのは「生魚(なまざかな)」なんですね。
これをその魚屋が補完しているのです。
高齢者の消費パターンを想像すると、魚屋で「刺身」か「寿司」を買って、コンビニでちょこっと総菜や甘いものを買う
このパターンがあれば、それなりに満足度を維持して生活していけます。
ちなみにこれが、「魚屋」ではなく「肉屋」だったらそこまでの満足度はないかもしれません。

「コンビニ」と「魚屋」の相性なんて考えたこともありませんでしたが、マーケットによっては強力な組み合わせになるんですね。
気づきのある事例でした。

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