社長は常に、情報「圏外」にいる

 

ほぼすべての会社で、社長に正確な情報が上がっていません
社長が厳しいタイプであっても、優しいタイプであっても、正しい情報がそのまま上がることはありません。

報告する側についても、役員であろうと、新入社員であろうと同じです。
➀ 社長の顔色・機嫌を伺い、
➁ タイミングを計り、
➂ 自分に危害が及ばないように言葉を選び、
➃ 若干の脚色を加えたものをオブラートに包んで、
➄ 場合によっては、都合のいい話に差し替えて、
報告します。
しかし、このちょっとした脚色や薄いオブラートでさえも、社長の間違った経営判断の原因になることがあります。

どの会社にもあるこの問題を、どうすれば解消することができるのか。
結論は、社長が「間違えないための能力」を身につけるしかありません
報告する側の社員を変えることは非常に難しいことです。

社長が身につけるべき「間違えないための能力」とは、
1. 社員は自分に正しい情報を伝えない、それが現実だと割り切る力
2. 経営や営業に関する情報を、数値で正確に把握する力

この2つの能力を身につけた社長は、社員からの報告を鵜呑みにしません。
社員から報告を受ける時には、自分の中にあるデータとの整合性をチェックします。
報告が自分のデータと相反するものであれば、それを究明します。
つまり、社員の報告も一つのデータとして受け取るのです。
ザックリとした社員の報告を鵜呑みにして右往左往したり、一喜一憂することはありません。

社長がそのように、社員の報告を一つのデータとして情報処理するようになれば、社員の脚色もだんだん少なくなるでしょう。
すべては社長次第です。

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