米国のショッピングモール大量閉鎖、日本にマネが出来るか。

 

CNNはじめ、いろんなメディアがアメリカのショッピングモールの厳しい現状を伝えています。
今後5年間で25%のモールが消滅するかも知れない、との予測もあります。
その原因は2つ。
➀ショッピングモールが乱立して、飽和状態にあること
ネットショッピングの成長で、顧客・消費を奪われたこと

ショッピングモール先進国のアメリカでは、1970年に300だったモールが、半世紀近く経った現在、4倍の1,200に増えています。
しかもモールあたりの売り場面積はどんどん大きくなっています。
つまり、この50年間、アメリカの小売業は一貫してショッピングモールの新設とともに成長してきたのです。
それ以外に小売業の成長の道筋が無かったのです。

「ネットショップの成長で、ショッピングモールがどんどん閉鎖される」
というとネガティブな話に聞こえます。
シャッターが降り、ガラスは割られ、勝手にサバイバルゲームの戦場にされ、最後は心霊スポットに。
そんなイメージを持ってしまいます。
しかしこれは、私たち日本人の感覚であって、もしかすると合理的なアメリカ人は違うかも知れません。
単純に、
「小売業の成長の場が、ショッピングモールからネットに移った。
だからモールを閉鎖する」
ただそれだけのことかも。
むしろ、「ネットショップ」という、新しい成長の場を得て、小売業界は新旧交代も含めて、活気づいているのではないでしょうか。
現在アメリカの小売業の17%がネットショッピング、2030年には35%に達するとも言われています。
合理的なアメリカは、次に行っているのです。

問題は日本のショッピングモールです。
アメリカの後追いで乱立したショッピングモール。
日本はアメリカのように合理的に「次」に行けるのでしょうか。

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