中小企業の利益の出し方

中小企業と大企業とでは、「利益の出し方」が違います。

大企業は、「人・モノ・カネ」の経営資源すべてに十分な投資をして、圧倒的な付加価値を生み出し、それが利益となって残ります。
中小企業はそんなマネはできません。
「モノ・カネ」が十分に無いからです。
というか、「モノ・カネ」が無い会社のことを、「中小企業」と呼ぶのです。

では、「人」はどうか。
これも新卒採用で言えば圧倒的に大企業に負けてしまいます。
給与水準も、福利厚生も、親族へのウケも大企業の方が良いでしょう。
よっぽどの変わり者の新卒者でない限り、大企業を志望するでしょう。
中小企業に、キラッキラな新卒が入ってくることは、まずありません。
(あくまで仕事の遂行能力の話であり、人間力・人間性の話ではありません)

それでも毎年安定的に利益を出す中小企業はたくさんあります。
ということは、そういう会社では、キラッキラではなかった新入社員たちが、何年かかけて成長して、高い付加価値を生み出しているのです。
(大企業に比べて)安い給料の社員たちが、高い付加価値を生む。
これこそが、「中小企業の利益の上げ方」です。

ですから、中小企業では「人」について無いものねだりをしてはいけません
もし高い給料を出して、キラッキラな人材をたくさん抱えても、それを生かす土壌(モノ・カネ)が無ければ、すぐに経営は立ち行かなくなるでしょう。

少し出来の悪い社員がいても、さじを投げてはいけません
そんな子たちは、考えようによっては、「伸びしろ」のある子たちです。
その分だけ会社の利益にも「伸びしろ」がある、と考えましょう。

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