たまに取引先や知人から、自分の子供を雇ってくれないかという相談を受けます。
実際には、
「今募集はしてないか」
「一度面接だけしてくれないか」
という言い方です。
しかし結局は、「雇ってくれないか」ということです。
本当に親しい友人であれば、やめておいた方がいいと答えます。
それでも「是非」と言われれば、面接をして採用することもあります。
しかしそういう採用で入った子は、長続きしないことがほとんどです。
これには2つの理由が考えられます。
➀ もともと親が心配するくらいだから、本人に何らか足りないところがある。
➁ 親が選んだ仕事だから、本人がその仕事に執着心を持てない。
どちらかというと➁の方が強いです。
ところで、心理学で「自己正当化の圧力」というものがあります。
これを「選択」に当てはめれば、「自分が選んだもの・ことに、間違いはなかった」と思いたい心理が働くのです。
自分が買った車はカッコいい車だ、選択に間違いはなかった。
自分の結婚相手は最高の人だ、選択に間違いはなかった。
自分が選んだ会社はいい会社だ、選択に間違いはなかった。
となるわけです。
自分が調べて、見つけて、選んで、応募した会社であれば、いい会社だと信じる力が自然に強くなるんですね。
この信じる力で2年もてば、仕事が面白くなる段階に入ります。
できるだけ自分で選ばせることが大切です。