「家庭の味」を求めてはいけません

 

 

つい最近、新聞やニュースで、「日本の人口は、2053年に1億人を割る」との厚労省推計が発表されました。

働き手も、50年後には現在より4割減るとのこと。
数値の誤差はあるにせよ、だいたいそんな感じになるのでしょう。
 
働き手に関しては、若い人が増えることは絶対ありません。
現在就業率の高くない層、つまり高齢者や女性に期待するほかありません。
特に女性は、環境さえ整えば同世代の男性と同等の仕事が出来るのですから、まだまだ開発の余地がある人財ですね。
 
ところで台湾やシンガポールに旅行した時の楽しみは、夜街をブラブラしながら、その辺の食堂や屋台で食べたり飲んだりすることです。
どの店もお客がいっぱいで賑やかなのも、旅の楽しさを演出してくれます。
聞くとシンガポールでは、ほとんどの家庭で女性は料理をしないとか。
共働きが当たり前なので、女性が料理を担当する理由がないのです。
だからどの家庭も夕食は家族で外食なんですね。
 
日本も今後、本気で女性に働いてもらいたいなら、「家庭の味」「おふくろの味」などを求めてはいけません
女性に「労働力」と「家庭の味」を同時に求めてはいけないのです。
そもそも核家族が主流になった頃から、子育ての負担が集中する女性に「家庭の味」を求めてはいけなかったのかも知れません。
一つを手に入れるためには一つを手放さなくては。
 
将来は「家庭の味」が無くなる代わりに、定時に仕事を
終え、家族や夫婦やパートナーと待ち合わせての外食。
今よりも、大切な人とゆっくり過ごす時間も増えるでしょう。
悪くない未来です。

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