映画料金と、マクドナルドクーポン

映画料金と、マクドナルドクーポン

 

マクドナルドのクーポンのことは以前から知っていました。
しかしレジでケータイ画面を見せる勇気はなく、これまで一度も利用したことがありませんでした。
先日たまたま、息子とマックのドライブスルーを利用することに。
その時に、ドライブスルーではクーポン番号を言うだけで割引になることを知りました。
初めてのクーポン利用。
二人で100円も安くなったことにちょっとびっくりしました。

割引の代表と言えば「映画料金」でしょう。
レディースデーやシニア、レイトショー、毎月1日の割引。
JAFやクレジットカード、生協のの会員割引など。、
おかげさまで私も、数年前から夫婦50割引を使えるようになりました。

10年くらい前まで、関連会社で映画館を運営していました。
その関係で、全国の映画館の入場者数などのデータが、定期的に送られてきていました。
その中に「平均入場料」という項目があり、その当時で1,250円でした。
(子供料金も入っています)
通常料金は現在と同じ1,800円ですから、割引を使う人が本当に多いことを知りました。
現在はさらに割引制度が増えているので、もう少し平均入場料は下がっているかも知れません。

こうなるとまともに1,800円支払う人はよっぽどの「お人よし」に思えます。
アメリカの映画料金は6〜7ドルですから、そもそも日本は高いのです。
その1,800円という高い価格を守りたい、でも入場者数もほしい。
で、複雑な割引制度になってしまうのでしょうか。

「お人よし」の立場から言わせてもらえば、どうせ平均は1,250円なんだから、割引をすべてやめて、いつでも誰でも一律1,300円にしてほしいものです。
割引が無くなってもこのくらいの価格であれば、今の利用者がいなくなることはないでしょう。
映画を観たいお客はもっといます。
いつでもどこでもリーズナブル価格の方が、パイをもっと増やせるのではないでしょうか。

マックも映画も、「お人よし」を売上計画・利益計画に組み込むのをやめてほしいものです。
本当は、「お人よし」こそ「大切にすべきいいお客」ではないでしょうか。

築地は守る、豊洲は生かす

築地は守る、豊洲は生かす

 

築地は守る、豊洲は生かす。
安全は守る、原発は生かす。
地方は守る、都会は生かす。
熊は守る、開発は生かす。
運転手は守る、即日配達は生かす。
年金は守る、財政は生かす。
百貨店は守る、ネットショップは生かす。
農産物は守る、工業製品は生かす。
伝統は守る、外国人力士は生かす。
方向性は守る、飛距離は生かす。
自国は守る、外交は生かす。
学問レベルは守る、全大学は生かす。

どれも両立は難しいでしょう。
一つ得るためには、一つ手放すのが基本です。
欲張りは身を滅ぼします。

米国のショッピングモール大量閉鎖、日本にマネが出来るか。

米国のショッピングモール大量閉鎖、日本にマネが出来るか。

 

CNNはじめ、いろんなメディアがアメリカのショッピングモールの厳しい現状を伝えています。
今後5年間で25%のモールが消滅するかも知れない、との予測もあります。
その原因は2つ。
➀ショッピングモールが乱立して、飽和状態にあること
ネットショッピングの成長で、顧客・消費を奪われたこと

ショッピングモール先進国のアメリカでは、1970年に300だったモールが、半世紀近く経った現在、4倍の1,200に増えています。
しかもモールあたりの売り場面積はどんどん大きくなっています。
つまり、この50年間、アメリカの小売業は一貫してショッピングモールの新設とともに成長してきたのです。
それ以外に小売業の成長の道筋が無かったのです。

「ネットショップの成長で、ショッピングモールがどんどん閉鎖される」
というとネガティブな話に聞こえます。
シャッターが降り、ガラスは割られ、勝手にサバイバルゲームの戦場にされ、最後は心霊スポットに。
そんなイメージを持ってしまいます。
しかしこれは、私たち日本人の感覚であって、もしかすると合理的なアメリカ人は違うかも知れません。
単純に、
「小売業の成長の場が、ショッピングモールからネットに移った。
だからモールを閉鎖する」
ただそれだけのことかも。
むしろ、「ネットショップ」という、新しい成長の場を得て、小売業界は新旧交代も含めて、活気づいているのではないでしょうか。
現在アメリカの小売業の17%がネットショッピング、2030年には35%に達するとも言われています。
合理的なアメリカは、次に行っているのです。

問題は日本のショッピングモールです。
アメリカの後追いで乱立したショッピングモール。
日本はアメリカのように合理的に「次」に行けるのでしょうか。

スタイリッシュだけでは困ります !

スタイリッシュだけでは困ります !

 

JRの新幹線の駅がどこもかしこもキレイになっています
外国人の旅行客が増えていること、東京オリンピックを控えていることが背景にあるんでしょう。
JR東海のIR資料を見ても、新幹線の乗客数はリーマンショックの影響で落ち込んだ2010年3月期が1億3800万人。
それ以降は順調に回復、2016年3月期は1億6300万人に達しています。
観光客が増え、駅もキレイになることは素晴らしいことです。

しかし、一点どうしても気になることがあります。

それは男子トイレの小用の便器です。
つい先日も新神戸駅の構内トイレを利用したのですが、やはりダメです。
スタイリッシュで「美しい」TOTO製。
http://www.toto.co.jp/products/public/restroom/restroom_item_01/product/urinal/index.htm
多分機能的にも優れているのでしょう。
しかし致命的な欠点があります。
隣の様子がほぼ見えてしまうのです。
もっちゃりした従来型では、そんなことはありませんでした。
スタイリッシュと引き換えに、隠す機能が失われたのです。

JRの決定権者の方々は、実際に並んで試されたのでしょうか。
あの便器を使うのなら、隣との間に仕切板が必須です。
仕切板を入れることが出来ない狭いスペースなら、このタイプはNGです。

このタイプのものは最近高速道路のサービスエリアでも増えています
私はそれを見るたびに、「男子トイレも女性が設計しているのかな」と思ってしまいます。
男性にも、オッさんにも羞恥心があるのです。

こんなことを気にしているのは、私だけでしょうか。

ネット通販だけは「高度成長期」の真っ只中

ネット通販だけは「高度成長期」の真っ只中

 

日経新聞によると、2016年のネット通販市場は15兆1358億円と、15兆円を突破。
これは5年前のほぼ倍とのこと。
年平均にすると毎年12%強の成長をしていることになります。
ネット通販は高度成長真っ只中です。

ところで日本の高度成長期は
1954年(昭和29年)〜1973年(昭和48年)
と言われています。
この19年間に国民総生産(GDP)は
8兆円 → 119兆円
と15倍に、この間20年近くも平均15%の高度成長を維持していたことになります。

しかしお察しの通り、この高度成長期はまさにモノの値段が上がるインフレの時代です。
同じモノを同じだけ作っても値段が上がった分、勝手に成長してしまうのです。
そのインフレ分を差し引けば、高度成長期の成長率は、10%にはるかに届きません

ひるがえって現在のネット市場は、デフレの中での12%成長です。
GDPが 500兆円前後で足踏みしている中では、15兆円近い市場規模も存在感を増しています。
繰り返しになりますが、ネット通販は高度成長真っ只中です。
これに乗らない手はありません。